保険は難しくない!簡単に考えてスッキリする保険の考え方

保険について

保険のセールスをしていて皆さん口にするのが、

「保険って分からない」

です。確かに保険は複雑なつくりをしていますが、保険を考えてしまうからそうなってしまうのです。保険を考えるとき、最初に保障を考えるとスムーズに考えることが出来ます。

実際にどういうことなのか見ていきましょう。

保険と保障の考え方

そもそも保険とは???

保険ってなんだろうかと考えた時に、すぐに頭に思い浮かぶことはありますか?

これは正解も不正解もないのですが、かしこまった言い方をすると

相互扶助

の精神に支えられているものであり、各人が少しずつお金を出し合ってお互いに助け合う仕組みになります。そんなことを言ってもこれだけ行動範囲も人口も広がった世界ではなかなかイメージがつかないと思いますが、誰かが困っている時に自分の出したお金で他人を救い、自分が困った時には他人に助けてもらうのが保険本来の姿なのです。

つまり少しずつお金を出し合って、万一の時には大きな保障を得るものになるのです。

保険は保障

しかしながら保険が意味することと保障が意味するところは違いがあり、

保険=商品

保障=経済的な保障

という風に捉えてみると分かりやすくなると思います。

保険に入るということは保障を得るということなのですが、どんな保障があるかを見なければいけないということなのです。テレビコマーシャルで様々な保険会社のものが流れていますが、コマーシャルだけでは実際の中身はよく分からないです。月々の保険料はたった〇〇円!などというコマーシャルもありますが、どういう保障がついていていくらなのかが全く分からず、単なる客寄せパンダのためのコマーシャルになっていると言わざるを得ません。お客様からも、

「よくテレビでやっている〇〇の保険が気になる」

と言われますが、何が気になるかと言えば「保険料」なのです。

保険料は青天井でも無駄ですし、かと言って安ければ良いというものでもありません。

保険は安かろう悪かろう

が端的に現れる商品だからです。高ければ良いというものではありませんし、安くても良いというものでもありません。

自分が欲しい保障があるかどうか

がポイントになってくるのです。

保険は経済的保障に過ぎない

保険はあくまで経済的保障ですから、リスクが発生しても経済的に困らない状況が想定できる、もしくは代替できる手段があれば保険である必要もありません。

病気になったとかケガをして休職しなければならないという状況になったとしても、十分な貯蓄があったり資産があればそれで対応出来ますし、社会保険も加味すれば経済的ダメージもそれほどでもないこともあります。保険と貯蓄、公的保障制度などの

バランスが重要

になってきます。貯蓄で対応するのは良いのですが、責任世代真っただ中の方は支出もそれなりに控えているだろうし、一方リタイア目前の方であれば大きな支出はそれほど多くはない状況にあり、両者が対応すべき手段は変わってくるのです。責任世代であれば貯蓄を削るのは非常に深刻な事態を招くこともあるし、一時的には回避できてもその後の支出の備えが出来なくなる可能性もあります。一方リタイア前の方であれば貯蓄が減るのは問題かもしれませんが、その後に大きな支出がなければそれほど影響なくリカバリー出来る状況かもしれません。

ちょっとしたことに保険で備える必要はありませんが、大きな支出を余儀なくされるとか、回復するのには代償が大きすぎるといったことに対しては、保険をはじめ手段を準備しておかなければなりません。

対応すべきリスク

自分がどんなリスクに対応すれば良いのかを考えれば必要な保障は浮かび上がります。

責任世代であれば大黒柱が無くなってしまった時とか、シニア世代でもがんなどのお金がかかってしまう病気になってなど、経済的困窮になってしまうかもしれないリスクを考えるのです。保険にどうして加入するのかと言えば、

周りに迷惑をかけないため

と異口同音に聞かれますが、それが保険に加入する本質ではないかと思います。なるならないではなく、なったらどうなるのか、どう対処出来るのかを考えるべきだと思います。先ほどもお話ししたように、保険はあくまで経済的な保障に過ぎません。リスクが発生しても貯蓄で対応出来るのであればそれで良いし、貯蓄を減らすのが厳しいとか、貯蓄では心もとないのであれば他の手段を選択しなければなりません。そうしなければ他人に迷惑をかけてしまうからです。

そのようにリスクを選択して、自分がどの手段で対応していくかを考えると、意外に保険で備えるべきリスクというのは少なかったりもします。貯蓄という備えもあるし、公的な保険制度もあるので、総合的に勘案してどんなリスクに対してどのように備えていくかを考えていく必要があります。

適正な保障を適正に持つ

そのように考えていくと、自分が対応するべきリスクが明確になり、これは貯蓄、これは保険というように仕分けをしていく事が出来ます。そもそも保険で何もかも賄おうとすると保険料は青天井になり、支払いも高額になっていわゆる「保険貧乏」になってしまいます。ですので私は日ごろからお客様には、

「ここまでは保険で賄い、万一足が出たらその分は貯蓄から賄うこともお考え下さい。」

とお伝えしています。例えば入院して自己負担が総額10万円かかったとしましょう。そのうち8万円は保険で賄えたけれども、2万円は貯蓄から出す必要があることも想定してくださいということです。担当者さんによっては、

「保険で全て賄って残った分は他に使えますから。」

これも正しいと思います。けれども保険で全てを賄う必要はありませんし、そんなことは正確に金額を想定できるはずもありません。大体こんなものというどんぶり勘定で、何となく安心出来る保障額を提示しているだけなので、実際になってみるまでは誰にも分からないのです。それが安心だからと言うのも正解なので否定するつもりは毛頭ありませんが、お財布には少し厳しくなってしまうかもしれませんね。

死亡保障はそうは言えません。特に責任世代で小さなお子様がいる場合は特にですが、多すぎるのも問題ですが、少なすぎてはもっと大問題です。保険で賄えなかったら働いてくださいとは考えられませんし、そこは最低限必要保障額を確保してください。少しくらい多くても良いと思います。

保険は安かろう悪かろうが端的に現れる商品だと言いましたが、適正な保障を適正に持てないととんでもないことになる商品でもあります。余計な保障がついていれば保険料がその分高くなりますし、必要な保障が無ければ保険料は安くなりますが、いざという時に後悔してしまうかもしれません。

適正な保障を適正な保険料で持つ

ことが必要な商品なのです。大切なのは

保険という商品ではなく適正な保障かどうか

なのです。

まとめ

保険はあくまで経済的な保障を得るためのものであり、手段は保険だけではありません。けれども、環境や状況によっては保険を利用するのが一番合理的であることもありますし、保険以外ではリスクヘッジにならないことも多々あります。

合理的にかつ有効に保険を持つためには、自分が対応するべきリスクを考え、もしそのリスクが発生したらどんな手段で対応するのかを考えておく必要があります。考えるポイントとしては、お金が大きくかかってしまうリスクを優先的に考えることです。ちょっとしたことであれば貯蓄で十分にカバーできると思いますが、貯蓄が減ってしまってリカバリーに時間がかかるようなことは、保険でカバーすることを考えても良いでしょう。

このように考えていくと必要な保障が明確になり、無駄な保障を選ぶことも無くなってきます。あれやこれや心配のタネは尽きないかもしれませんが、本当にご自身や家族、周りの人が困ってしまうことを考えると、案外簡単に出てくるものです。

保険はご自身やご自身の家族、そして周りの人のために入るものです。ご自身でもしっかりと考えてみてください。

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